介護保険を利用してお風呂場をリフォームする
私たちは、毎日お風呂に入り、汚れを落とし、一日の疲れを癒しています。当たり前のように繰り返していますが、お風呂にも危険が潜んでいるのです。事故の例としては、足が滑ったり、またぎの際に引っかけることによる転倒が多く、打ち所が悪ければ、意識不明、最悪の場合には死亡などといったリスクがあるのです。歳を重ね高齢になることによって、事故のリスクは上昇します。
これは、身体の動きが鈍くなるためです。お風呂場での事故のリスクを軽減させるためには、対策が必要です。具体的には手すりを設置したり段差を解消させたりするのが効果的です。これらのリフォームは介護保険を利用して行うことができます。
介護保険の「住宅改修」という項目に位置し、20万円を上限に、工事費の1割(または2割)の支払いでリフォームを受けることができます。介護保険で受けられるお風呂場の主なリフォーム内容としては、ドアの交換、手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床材への変更などがあります。20万円を超えた費用に関しては、全額自己負担となります。介護保険を利用してリフォームをしたい方は、原則「要支援」以上の認定を受けている必要があります。
該当する方は、担当のケアマネージャーに相談することで、リフォーム業者との現場の確認や工事に関する書類作成、手続きを行ってくれます。しかし、保険者の確認が必要となりますので、内容によっては許可されない場合があることも覚えておきましょう。