高齢になってからの風呂のリフォームでは
お風呂は水回りの中でも掃除が大変な場所と言えます。タイルの目地やパッキン、マットはかびが生えやすく、カビ取り剤を使うにしても相当の薬液を使ったり、その割にはまたカビが生えたりと時期によっては清潔を保つことはとても労力のかかることです。高齢になって身体に不具合がでるようになると、このような掃除が日常的に必要であるのはストレスに他なりません。高齢になってからのお風呂は、日常的なメンテナンスのしやすさを含めた使い勝手の良さが考慮されたリフォームがおすすめです。
リフォームでは大きく分けてオーダーメイドの在来工法と出来合いのユニットを組み合わせて作るユニットバスとがあります。ユニットバスでは予め工場で作られた壁、床、天井の部材を施工現場で組み立てる工法の特徴から、繋ぎ目が少なく、パッキンも使われていないためカビが生えにくい特長があります。ひと昔前のお風呂とは使われる部材が異なっていたり、不便を解消する工夫が施されており、滑りにくい床材や曇りにくいガラス、軽い浴槽のふたなど安全面や使い勝手の良さが取り入れられています。ユニットバスの特徴として、防水性や気密性の高さが挙げられますが、このため寒い季節でも暖気が逃げにくく暖かいというメリットがあります。
冬場に懸念されるヒートショックを考えるとこれは大きなメリットと言えます。高齢になってから、また高齢者のいる家庭では機能性を重視したリフォームを優先課題にすることで、生活の快適指数を大きく上げることができます。