給湯器交換は使用目的に合わせた機種選びが重要
給湯器交換は利用目的に合わせて行う必要があります。給湯器は熱源によって3種類に分かれます。熱源がガスのガス給湯器はコンパクトな大きさと利用のしやすさに特徴があります。熱源が電気の電気給湯器は深夜割引の安い電気が使え、お湯を貯めておき、使いたい時に使うタイプです。
熱源が石油の石油給湯器は燃料費の比較的安い石油を使用します。給湯器交換では、熱源をどれにするかを選択しなければなりません。ガス給湯器は都市ガスの普及している地域では利用しやすく、給湯器自体がコンパクトで、さまざまなタイプのものが用意されています。大きく分けると床暖房等の暖房にも使用するタイプと、暖房には使用せず、台所等の給湯とフロ釜として使用するタイプがあり、それぞれが給湯単独の使用、フロ釜単独の使用、給湯、フロ釜両方での使用に分かれます。
電気給湯器は21世紀に入り、安い夜間電力の利用と補助金により急速に普及しました。エコキュートと言われるヒートポンプ式給湯機がそれで、沸かした湯を貯めておくタイプです。しかし東日本大震災後の電気料金上昇で普及率が下がってきています。石油給湯器は石油価格の不安定さから電気、ガスに押されてシェアを落としてきましたが、震災後は燃料が貯蔵できる安心感から見直されてきています。
給湯器交換では住んでいる地域の特性や、燃料費の比較、利用のしやすさ、災害への備えなどを考慮し、慎重に検討したうえで選ぶ必要があります。災害への備えは重要で、住宅のエネルギーは単独ではなく複数の種類を利用したほうが安心です。